華厳滝 Kegon Falls

kegon falls 2016 by yuichi hayakawa on Sketchfab

華厳滝 けごんのたき
Kegon Falls
日本三名瀑 / 日本の滝百選 / 日光三名瀑

日光を、そして日本を代表する滝、華厳滝。中禅寺湖から約500 m下流に位置し、奥日光に降り注ぐ雨は中禅寺湖に蓄えられ、ここで一気に砕け落ちる。

概要

位置 栃木県日光市中宮祠
水系 (利根川<鬼怒川<)大谷川-大尻川(<中禅寺湖)
高さ 97 m
幅 10 m
標高(滝肩) 1250 m
流域面積 約127 km2
地質 滝面は華厳溶岩(安山岩・集塊岩互層)、基盤には第三紀溶結凝灰岩.
形成年代 約20,000年前(後期更新世).

華厳滝は、約2万年前に起きた男体山の大噴火によって形成されました。その当時、まだ男体山は「山」と呼べるほど大きくなかったと考えられています。その後、何回も何回も大規模な噴火を繰り返すことにより溶岩を積み重ね、徐々にその頂を高めてきました。男体山が出現するより以前、そこには北から北東の方向へ流れ出る水系がありましたが、男体山が出現したことにより東に向けて流れる水系へと変化しました。その過程で、大量の溶岩が南方の足尾山地に向けて流れ出し、水の流れの途中に割り込んできました。これが現在、華厳溶岩と呼ばれている溶岩層であり、東に流れる川を堰止めるようなかたちで、上流側に中禅寺湖をつくったのです。そしてその下流側には、巨大なダムから水が放たれるように、華厳滝が形成されました。

実際には、男体山からの溶岩の噴出は断続的で、一回の噴火で華厳滝が形成されたのではないと考えられます。華厳滝の滝面、滝崖に現在みられる華厳溶岩は主に4層でできていて、それは何回かに分けて噴出されたことがわかります。つまり、滝がつくられた当時、男体山が噴火する度に滝の高さは増していったと思われます。しかし、華厳溶岩が何年かかって噴出したか、正確な数字は今のところ分かっていませんが、それほど長い時間がかかったとも思えないので、「華厳溶岩は約2万年前に、数回に分けていっぺんに噴出した」と考えていいでしょう。したがって、華厳滝の年齢は、およそ2万年とされます。

写真

動画

平常時

最大流量時

Kegon Falls MAX
2001年9月12日、台風通過直後の華厳滝。中禅寺湖からの放流量が最大の毎秒94 tとなった。水や、巻き上がる風に勢いがあり、大迫力。

関連サイト

文献

  • Hayakawa, Y.S. (2013.08) Stability analysis of cliff face around Kegon Falls in Nikko, eastern Japan: an implication to its erosional mechanisms. International Journal of Geosciences, 4 (6A2), 8-16. http://dx.doi.org/10.4236/ijg.2013.46A2002
  • 早川 裕一、松倉 公憲(2003):日光、華厳滝の後退速度.地学雑誌,112巻4号,521-530. https://doi.org/10.5026/jgeography.112.4_521
  • 三野(石川)与吉(1958):日光,華厳滝について.藤本治義教授還暦論文集,国際文献出版,344-363.


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